内容伴わぬチェルシー、ポジティブ要素なくユベントスに敗れ公式戦2連敗(欧州CL グループリーグ第2節 ユベントス1-0チェルシー)

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・試合内容

ユベントス1-0チェルシー

得点者:46,フェデリコ・キエーザ(ユベントス)

 

スコアは0-1だが、ポジティブ要素は語ることができない敗戦となった。チェルシーの選手たちの前半最初の動きを見て感じ取れたのは他でもない"疲労"だ。過密日程で試合が行われる中で、間違いなくフル出場を繰り返す選手には疲労の様子が伺えた。そんな中、主力選手ではマウント、プリシッチ、ジェームズが怪我でメンバー外、カンテはCOVID19の陽性反応を受け隔離中だ。そんな流れもあってスタメンには、いつも通りのメンバーが名を連ねた。とはいえ、相手もモラタ、ディバラ、アルトゥール、ラムジーらが離脱中で、お互い現状怪我人続出という点では言い訳できない試合になった。

前半は、チェルシーがほとんどの時間ボールを保持する展開。ただ、効果的な攻撃は一切できなかった。パスのちょっとしたズレや、トラップの少しのミスが積み重なり相手を崩せないばかりか、ツィエク、アロンソのクロスはおおむね相手DFがブロック。攻撃のプランがルカクへの縦パスからの落とししかないじゃないかというほど、ルカクポストプレー固執し、たびたびデリフト、ボヌッチに跳ね返された。頼みのハヴァーツはと言うと、相手にドン引きされたことで限りなく消されたバイタルエリアを浮遊していたが、ボールを持てばすぐ寄せられ、ドリブルは可能性を感じさせず仕掛けてはタックルされロストを繰り返した。今季絶好調のコバチッチも疲労困憊の様子で、前半のユベントスの2本の決定機は彼のロストからだった。

後半は、明らかに攻撃でも元気がなかったアロンソに変えてチルウェルを投入。左サイドの攻守両面のレベルアップに期待がかかるという矢先に、キエーザに素晴らしいシュートを決められ失点した。

その後62分までは、試合がややオープンな展開になったとは言え前半とほぼ同じく、チェルシーが単調な攻撃を繰り返す展開となる。62分に、ハドソン=オドイ、チャロバー、ロフタス=チークの3枚を同時投入。この交代から、少し流れはチェルシーに傾くが固められた相手人深くで効果的なチャンスメイクは依然出来ず、何回かカウンターを食らうという「先制されたときのお決まりパターン」が続くことになる。鋭いカウンターを見せていたキエーザ、ベルナルデスキのコンビがベンチに下がってから終盤にかけてはバークリーの縦パスからルカクが決定機を迎えたり、ハヴァーツが頭で合わせるチャンスが2回ほどあったりしたがゴールには結び付かず。トリノで勝ち点を落としたチェルシーは公式戦連敗となり、グループリーグも3位後退となった。

この試合の課題も明らかに攻撃のアイデア不足だったチェルシー。引かれた相手にルカクポストプレー頼みとなり、相手はルカク、ハヴァーツに的を絞って潰しに来た。ツィエクも守備に改善は見られたが、ドリブル、裏抜け、クロスどれを取っても離脱中のマウントとかなり差があった。広大なスペースがあればいきいきしたプレーを見せるハヴァーツもあれだけ狙われればフラストレーションが溜まるだろう。今まで攻撃への貢献が大きかったアロンソの不調も影響は大きい。"マウントが帰って来れば"と言ってしまえばそれまでだが、長いシーズンマウントありきで考えるのはリスクだ高い。ルカクがサイドに流れたり、ハヴァーツが裏を狙ったりツィエクが色々なところに顔を出すなどの前線の流動性は最低限必要となるだろう。これまで、驚くほどの変化をチームにもたらしてきたトーマス・トゥヘルのことだ、次のサウザンプトン戦には改善し、試合に挑んでくるだろう。

 

・選手評価

GK エドゥアール・メンディ 6.0点

相手のセットプレーも少なく、活躍の出番は少なかったが、目に見える形で安定感は見せた。いわゆる存在自体で安心するというやつだ。キエーザに決められたシーンは、しっかりとコースを消していたし、彼を責めることはできない。

 

DF セサル・アスピリクエタ 5.5点

空中戦のデュエルでもなかなかの勝率であったし、攻撃に手詰まり感があった前半の終盤は前線に張って工夫を見せた。後半途中にチャロバーと変わったのは、怪我防止も含めたトゥヘルのナイス判断だ。

 

DF アンドレアス・クリステンセン 5.0点

ビッグクラブ相手にも安定したパフォーマンスができるようになったのは彼の大きな成長。キエーザにやられまくっていたが、以前の彼なら失点直結ミスやカードやらをやらかしていたはずなので、最低限の役割は果たしたと言えるのではないか。

 

DF チアゴ・シウバ 6.5点

もはや居なくてはならない存在となったベテランは、この日も殊勲の活躍。特に、守備ががちゃがちゃだった後半は得意の読みで何度も相手のチャンスを防いだ。

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DF アントニオ・リュディガー 6.0点

大きなミスなくいつも通り安定していた。振るわない攻撃陣をサポートする形でルカクへの惜しいパスを繰り出していた。過労なのが心配な点で、アスピリクエタ、クリステンセンを後半途中に休ませたこの日もフル出場となった。

 

DF マルコス・アロンソ 4.5点

彼の武器はそのオフェンスセンスであるので、そこが低調であるならハーフタイムで下げられるのは仕方ないだろう。少し休んで、今度のハイパフォーマンスに期待したい。

 

MF ジョルジーニョ 5.0点

疲労でパフォーマンスが落ち気味の中の一人。試合に出ずっぱりなので仕方ない部分もある。ビハインドの展開になるとカウンターからの守備に難があるので、シティ戦同様ベンチに下げられた。

 

MF マテオ・コバチッチ 5.5点

疲労が原因で目に見える形でパフォーマンスが落ちているコバチッチ。前半の出来は酷かった。ただ、後半は攻撃の起点となりいつもの調子を取り戻し、守備でもよく走った。

 

FW ハキム・ツィエク 5.0点

いつもより気持ちが入っていたのは試合を見てもわかる通り、守備ではかなり頑張っていた印象。ただ守備のタスクは最低限の仕事であり、彼に求められるのはチャンスメイクと局面の打開だ。その点、明らかにクオリティが低く、得意であるはずのクロスも引っかけ続けた。

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FW ロメル・ルカク 4.5点

デリフトとボヌッチポストプレーを狙われ、前を向ける場面はほぼなかった。トゥヘルにあの動きだけをしろと指示されているのか?裏への動きを狙ってもそこへボールを送る選手がいないのは気の毒である。バークリーからの決定機は決めたかった。

 

FW カイ・ハヴァーツ 4.5点

見せ場を作れず90分が終了。ほぼスペースのないところで攻撃のタクトを振ることを求められたが、要求が高すぎたか。とはいえ絶好調の彼ならもっと見せ場を作っていたはず、インフルエンザ感染からコンディションが戻っていないのなら心配だ。

 

DF ベンジャミン・チルウェル 6.0点

なぜ今まで出られなかったのかわからない安定したパフォーマンス。とにかく、足元の基礎スキルがパーフェクトだ。出場時間が増えれば、本来の彼が見られるまで長くはかからないだろう。

 

FW カラム・ハドソン=オドイ 5.0点

相変わらず守備では居てほしいポジションに居なくてカウンターをもろに受けることが多い。ウイングバックなのにあがりすぎなのである。一対一ではサンドロを翻弄したが、突っ込んでからの右足しかないと研究された終盤は抑え込まれた。

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DF トレヴォ・チャロバー 6.0点

バークリーが入るまでの数十分間は5-3-2のアンカーとしてそつなくプレー、ロリアン時代は本職だっただけに流石だった。最後は3バックの右としてレギュラー組と遜色のないプレーを見せた。

 

MF ルベン・ロフタス=チーク 6.0点

その大きい体を駆使して、ボールキープ、軽く旋回して前を向くプレー、など本来の実力を見せつけてきた。縦パスも可能性を感じさせており、スタメンで見たいというのがサポーター共通の意見だろう。

 

MF ロス・バークリー -

ゴールが必要な展開で、ポジションとしてはボランチとして起用された。悪くなかった印象で、カウンターで持ち運べ、ルカクへの決定機も演出した。現状の攻撃陣を見るに、もっと出場機会を与えても良いのではないかと言う印象だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トゥヘルチェルシーのフォーメーション最適解を探る

 

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3-4-3? 3-5-2? トゥヘルチェルシーのフォーメーション最適解とは

 

20-21シーズンの中盤から、途中就任しチェルシーを見事立て直したトーマス・トゥヘル。戦術家としても知られる彼がチェルシーの監督に就任し、まず当て込んだシステムは3-4-3だった。4-2-3-1のランパード政権では、不遇の時を過ごしていたアントニオ・リュディガー、マルコス・アロンソらを完全復活させるだけでなく、特大のポテンシャルを発揮できずにいたティモ・ヴェルナー、カイ・ハヴァーツらの本来の姿を引き出したのも、トゥヘルの3バック採用が引き金であった。

サッカーコートを縦に5分割したレーンを用い、攻めに入るポジション位置をそれぞれに落とし込み、素早いトランジションと前線からの守備を全員に要求、攻撃時はボールをGKや3バックから丁寧に組み立て、前線の数的有利に繋げるといったスタイルで、見事にチーム状況は改善した。

監督就任時は9位だったプレミアリーグでの順位は、最終的に4位のCL出場圏内でフィニッシュ。FAカップでは決勝でレスターに敗れたものの、同じく決勝に進出したチャンピオンズリーグではペップシティを撃破、9シーズンぶりにCL王者へと返り咲いた。

 

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PL優勝が目標の21-22シーズン、トゥヘルチェルシーはスタートダッシュに成功

 

わずか半年で結果を残した恐るべきトゥヘル。フロントの信頼もがっちりと掴み、オフには3-4-3のシステムを継続する指針のもと、選手の補強に着手した。アクラフ・ハキミ(PSG)、ジュール・クンデ(セビージャ)、アーリング・ブラウト・ハーランド(ドルトムント)、デクラン・ライス(ウエストハム)ら豪華な名前が補強の名に上がったが、最終的にはインテルからロメル・ルカクアトレティコ・マドリーからサウール・ニゲスを獲得。レンタル先から、ルベン・ロフタス=チーク、マラング・サール、トレヴォ・チャロバー、ロス・バークリーらを呼び戻した。必要最低限とはいえ、的確に穴を埋めた印象を受けたこの補強で、チェルシーはスタートダッシュに成功。UFFAスーパーカップを制すと、プレミアリーグでは強豪との連戦を4勝1分1敗でまとめ3位という好位置につけた。

しかし、長丁場となるシーズンの中を3-4-3で戦い抜くことになるのか、スパーズ戦では後半から3-5-2を用い勝利を掴んだが、シティ戦では脆さを露呈した。果たして現チェルシースカッドの最適解はなんなのだろうか。

 

・3-4-3

プランA

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現状最も良いとされるシステム。3バックは守備のタスクを狭く深く変化させたためリュディガー、クリステンセンらの安定感が上昇、ビルドアップも安定するようになった。十分右サイドバックで通用していたアスピリクエタも年齢の衰えを考えれば3バックはより安心して見ていられる。左サイドバックとしては計算できないアロンソに適正ポジションが生まれるのは言わずもがなで、ボランチポジションもパスの選択肢が増えるジョルジーニョは水を得た魚の如く本領を発揮。もう片方にカンテ、コバチッチを置けば攻守にハイレベルな中盤となる。前線3枚もお互いの距離感が遠いのを好まないハヴァーツやルカクにとっては1トップ2シャドーは最適解と言える。また、ヴェルナーも相手を釣る動き、裏への抜け出しで明らかにプレーが向上した。不安は、中盤の手薄さでサウールがボランチとして計算できない今、ジョルジーニョ、カンテ、コバチッチのうち一人が離脱すると台所事情はかなり厳しくなる。昨季穴を埋めてくれたビリー・ギルモア(ノリッジにレンタル中)は今季は居ないからだ。

 

プランB

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このシステムは上記のシステムから前線3枚の並びが変わっただけである。ルカクとヴェルナーは2トップで最も良さを引き出すし、お互いの相性もバッチリである。ポストプレールカクと裏へのスペースへ抜け出すヴェルナーでゴール量産の期待だ。トップ下には、マウント、ハヴァーツの起用が効果的か。プリシッチも2トップの一角でセカンドトップ的な役割を担ってほしいところである。

 

・3-5-2

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コバチッチ、ジョルジーニョ、カンテの最強中盤トリオを同時起用する贅沢なシステム。この3人が並べば組み立ては安定するし、失点のリスクも格段に減る。だが、シティにやられたような対策をされれば脆い。中盤と前線の繋ぎ役がいなくなり、アロンソアスピリクエタ、ジェームズらが自陣でピン留めされてしまえば、2トップが孤立してしまう。ただ、サウール、ロフタス=チーク(バークリーも?)をIHとして計算できるため2人の出番は増えそうだ。

 

・4-3-3

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現実的では無いが、よく議論にのぼる4-3-3である。メリットとしては左サイドバックとしての完成形であるチルウェル、2ボランチとしては計算できないロフタス=チーク、サウール、3バックシステムだとなかなか出番がないハドソン=オドイとツィエクらに本職のポジションが用意できることくらいか。ただ、4バックにはCB陣に不安が残るし、ルカクも1トップでは上手く攻撃に絡めなさそうだ。そもそも、チルウェルはウイングバックでも素晴らしいプレーを見せることができるし、IHの問題は5-3-2でも解決できる。ハドソン=オドイとツィエクはシステムに問題があるというよりは単に実力不足感が否めないので、3トップを実現したとしても明らかに違うプレーを見せるとは考えにくい。

 

・4-2-3-1

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最も現実的ではないのがランパード体制で多用した4-2-3-1。ボランチ手薄問題が再燃するし、プリシッチ、ハドソン=オドイ、ツィエクが両サイドに張りパックパスを繰り返す姿が見えてしまう。またプレミアリーグのスピード感、プレスの強度から考えてトップ下に計算できるのはマウントと覚醒した時のバークリーくらいか。ハヴァーツ、ヴェルナーらのポテンシャルを引き出すことができなくなり、マウントのアクセントやテクニック依存となってしまいそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

久々の清々しい敗北 トゥヘル2季目、初黒星で見えた課題(PL 第6節 チェルシー0-1マンチェスター・シティ)

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・試合内容

チェルシー0-1マンチェスター・シティ

得点者:53,ガブリエル・ジェズス(マンチェスター・シティ)

清々しい敗北。このような言葉で形容するのがふさわしいゲームだった。プレミアリーグ第6節、おそらく今シーズンの優勝を争うであろうチェルシーマンチェスター・シティ(以下シティ)がスタンフォードブリッジで相見えた。

前節のスパーズ戦の後半で素晴らしい戦いを見せた、カンテ、ジョルジーニョコバチッチを同時起用し中盤に配置する5-3-2を採用したトゥヘルは、前線にヴェルナーとルカクのコンビを起用した。しかし、この試合に関しては5-3-2は全くと言って良いほど機能しなかった。ペップ率いるシティは、トランジションが早いのは当然、チェルシーボール保持時は、3バックにグリーリッシュ、フォーデン、ガブリエル・ジェズスが強烈なプレッシャーをかけ満足にビルドアップをさせない。アスピリクエタアロンソらがロングボールで逃げるしかない場面がたびたび見られた。得意のビルドアップから数的有利を作り出し、前線で崩し切るというパターンが封じられたチェルシーはシティの猛攻にさらされることになる。しかし、DF陣は安定しており何回かのPA内への侵入やミドルシュート、多くのCKでゴールに迫られるが、リュディガー、クリステンセン、アスピリクエタを中心にゴールを許さなかった。

しかし、この時間が長く続くわけではない。53分、ガブリエル・ジェズスのシュートがジョルジーニョの足に当たってゴールに吸い込まれた。不運とはいえ、前半からの試合展開からして、当然の失点ではあった。シティのプレッシャーによって分断されがちだった2トップと3枚の中盤を諦め、トゥヘルは60分にカンテを下げハヴァーツを投入。いつもの5-2-3へとシステムを戻した。点を取りにいかなければならない状況となったチェルシーは、ハヴァーツが攻撃の潤滑油となりチャンスを増やした。ルカクがゴールネットを揺らしオフサイドとなった場面も前半では見られなかった攻撃だった。ただ、点を取りに行けばシティのカウンターにさらされ、失点のリスクも大きくなる。コバチッチ、アロンソといった選手の攻撃参加後にカウンターをくらい、何度も決定機を作られた。ここで立ちはだかったのが復帰戦のメンディー。後半だけで4〜5本の決定機をスーパーセーブで止め、最後の砦となった。76分に、守備でシティの狙い目となっていたジョルジーニョを下げロフタス=チークが投入されるが、シティの守備は集中力を切らさず、決定機につながりそうだった2つのチャンスはラポルテ、ルーベン・ディアスがイエローカード覚悟のファウルで止めるクレバーなプレーを見せ、チェルシー攻撃陣をシャットアウトした。

枠内シュート0本に抑えられる完敗。しかし、チェルシーファンにとっては久々のポジティブな敗戦だった。コンテ監督時にPLを制覇して以来、チェルシーは多くの敗戦を喫してきたがここまでポジティブな印象を持ったのは久々である。先発11人、途中出場の3人含めて戦犯となった選手はおらず、むしろ3バックとメンディーは素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。ジェームズの怪我を除いた、ハヴァーツ、ロフタス=チークの投入も的確なチョイスで、やはりトゥヘルの修正力も高かった。負け惜しみに聞こえてしまうかもしれないが、ペップの落とし込んだ対策とそれを90分遂行し続けたシティを褒めるべきで、チェルシーはここから続く中堅クラブとの連戦を落とさず、次のエティハドでの直接対決でリベンジを果たすことに集中すべきである。

 

・選手評価

GK エドゥアール・メンディ 7.0点

CKなどのセットプレーでの安定感は相変わらずでシティ相手にも危なげなくピンチの芽を摘み取った。カウンターをもろにくらいつづけた後半はビッグセーブを連発し、不運だった1失点に抑えて見せた。

 

DF リース・ジェームズ 5.5点

プレッシャーにさらされ思うように攻撃のスイッチを入れられず、守備対応に追われた。前半中盤にグリーリッシュとの接触で足首を負傷。一度はピッチに戻るも、29分にチアゴ・シウバに代わって退いた。

 

DF セサル・アスピリクエタ 5.5点

最初は3バックの右、ジェームズ負傷交代後は右のウイングバックとして役割を全う。パスでの組み立てと守備対応はいつも通りセーフティーにこなした。前半早々にルカクへと繋げて決定機となったロングパス以外はノーインパクト。

 

DF アンドレアス・クリステンセン 6.5点

シティ相手にも頼もしい姿を見せてくれた。空中戦ではほぼ無敗でクロス、CKを跳ね返し続けた。地上のデュエルでも強さを発揮し、相手からボールを刈り取る場面も。

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DF アントニオ・リュディガー 6.5点

自陣で守備に追われたが、対応は完璧。1対1でジェズス、ベルナルド・シウバらに自由を与えず。セットプレーでもボールを跳ね返し続けた。

 

DF マルコス・アロンソ 5.0点

数日前のカラバオカップを除いて全ての試合で先発しているアロンソは疲れが見えた試合だった。ボールタッチが長くなりロストするシーンがたびたび見られた。

 

MF エンゴロ・カンテ 5.0点

かなりのプレスを受けてしまい相手を剥がしてルカク、ヴェルナーを活かす動きを封じられた。珍しくボールロストもあり、精彩を欠いた。

 

MF ジョルジーニョ 5.5点

色々なスペースに顔を出し、的確な散らしでビルドアップを行ったが報われず。前を向いて効果的なパスを出す場面はほぼ作れなかった。

 

MF マテオ・コバチッチ 6.5点

よく走り頑張ってくれた印象。5-3-2で臨んだことでいつもより攻撃での貢献が求められ、攻守でかなりの距離を走った。ハヴァーツ投入後も攻撃に顔をのぞかせた。終盤はかなり疲れた様子だったが、代わりとなる選手がいないので疲労による怪我が心配だ。

 

FW ロメル・ルカク 5.5点

前半はほぼボールに触らず。ただ、少ないタッチ数でもボールを収め攻撃につなげるプレーは見せ、相手の脅威にはなった。ヴェルナー、ハヴァーツら他の攻撃陣との連携は課題だ。

 

FW ティモ・ヴェルナー 5.5点

カウンターで自由に相手を切り裂くのが理想だったが、そもそもボールに触る機会があまりらなかった。前半早々には、相手を剥がしてルカクの決定機に繋げたり、攻撃センスは本物だ。

 

DF チアゴ・シウバ 6.0点

ヘビーユーズすると怪我が心配であるため、今日はお休みと思いきやジェームズの怪我により前半から出番がやってきた。シュートブロック、裏への対応でしっかりと仕事をこなした。

 

FW カイ・ハヴァーツ 5.5点

途中出場で間違いなく空気を変えたが、求めているクオリティには達せずといったところか、ルカクとの連携を深めカウンターで当たり前のように点を決められるようになれば無敵なのだが。

 

MF ルベン・ロフタス=チーク -

今季プレミアリーグ初出場で、サッリ監督時代の姿の片鱗を見せた。懐の深いボール扱いでボールキープし、軽やかな動きで相手を剥がした。シティからすると後半から入ったフレッシュで面倒臭いプレーヤーだったに違いない。

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